価格:1,100円(税込)
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【スーティツァイ】
モンゴルで日常に飲まれているお茶
「スーティツァイ(乳茶)」はお茶に家畜などの乳を入れ、塩を入れた飲み物です。お茶を煮たものに牛乳と塩を入れて作ります。ゲル(テントの様な住まい)に住む人にとって、貴重なミネラルをとることが出来、これだけで栄養豊かな朝食にもなるそうです。【モンゴル帝国と塩】
チンギス・ハーンがユーラシア大陸一体を治めた「モンゴル帝国」の後期。帝国の財政運営は「専売」と「通商」の利潤でまかなわれていました。当時非常に貴重だったため、専売品とされていた「塩」の引換券「塩引(えんいん)」を発行し、通貨である銀と交換して収入を得るというものでした。これは塩そのものを転売するのではなく、有価証券のように、紙幣代わりとしても使用されていたというのです。
また、クビライの死後、巨大な帝国を治めるだけの器をもった人がいかなったことから、中央政局で内戦や暗殺が起き、軍事力の衰退へとつながります。それと同じ時期、黄河の大氾濫によって、帝国は塩の大生産地も失います。そして黄河の氾濫を防ぐために召集した農民達の反抗に合い、奮起した氾濫を抑えきれずに、帝国は、1388年に滅亡してしまいます。
歴史や経済に深く関わってきた「塩」が大陸やモンゴルの人々にとって、とても大切な物だった事が伺えます。
総評: 5.0